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CAMPFIREの手数料17%の内訳と手取り額

CAMPFIREの手数料は17%。掲載は無料で、成立しなければ費用もかかりません。ただし手元に残る額を知るには、この17%だけでは足りません。

消費税は別途かかり、支援者にもシステム利用料が発生します。入金は募集終了の翌月末です。この記事では、実際にいくら手元に残るのかを公式の料率をもとに説明します。

公開: 11分で読めます

手数料の内訳

CAMPFIREの手数料は、利用手数料12%決済手数料5%の合計17%(税抜)です。

プロジェクトが成立したとき、集まった支援総額に対してかかります。掲載自体は無料で、成立しなければ費用は発生しません。準備の段階で先に費用が出ていくわけではないので、まず出してみるという入り方ができます。

項目手数料率
利用手数料12%
決済手数料5%
合計17%
83%12%5%
手取り 83%利用手数料 12%決済手数料 5%
支援総額に対する内訳(税抜)。手数料17%=利用手数料12%+決済手数料5%。

利用手数料はプロジェクトの掲載・審査・サポートに、決済手数料はクレジットカードやコンビニ払いなどの処理にあたるものです。

消費税を含めた負担額

CAMPFIREの手数料表では、利用手数料・決済手数料のどちらにも「(別途消費税)」と明記されています。つまり12%も5%も税抜の数字で、請求時には両方に消費税が上乗せされます。

消費税10%を加えると、負担は18.7%相当になります。100万円を集めた場合、手数料は税抜17万円、消費税を含めると約18.7万円です。

17%のつもりで資金計画を立てていると、この差の分だけ足りなくなります。

他社と料率を比べるときは税抜の17%で見ますが、実際に引かれるのは税込の額です。

調達額別の手数料と手取り額

率のままでは金額の感覚がつかみにくいので、調達額ごとに直したものが下の表です。

調達額手数料(税込)手取り
10万円1.9万円8.1万円
30万円5.6万円24.4万円
50万円9.3万円40.6万円
100万円18.7万円81.3万円
300万円56.1万円243.9万円
500万円93.5万円406.5万円
1,000万円187万円813万円

手取りは税込の手数料を引いた額です。実際に振り込まれるのはこの列になります。

目標金額はいくらに設定すべきか

ここまでは「集まった額からいくら引かれるか」を見てきました。ただ、実際に必要なのは逆の計算です。手元に残したい額が先に決まっていて、目標金額をいくらに設定すればいいのかを知りたい。

手数料は税込で18.7%なので、手元に残る割合は81.3%です。必要な額を0.813で割れば、設定すべき目標金額が出ます。

手元に残したい額設定すべき目標金額
50万円約62万円
100万円約123万円
200万円約246万円
300万円約369万円

100万円を手元に残したいなら、目標は100万円ではなく約123万円です。ここを100万円のまま設定すると、達成しても手元には81万円しか残りません。

実際にはリターンの原価と送料も先に出ていきます。手数料の前に、まず必要経費を足してから割るのが正しい順序です。

制作費に100万円、リターンの原価と送料に40万円かかるなら、必要なのは140万円。これを0.813で割って、目標金額は約173万円になります。

目標を低めに置いて達成しやすくするという考え方もありますが、達成後に資金が足りなければリターンを履行できません。達成することより、達成して手元にいくら残るかのほうが先です。

実際のプロジェクトはいくら集めているか

CAMPFIREに公開されているプロジェクトのうち、直近の14,334件(2026年8月時点・募集終了済み)の調達額を集計しました。

10万円未満41.2%
10〜30万円16.9%
30〜50万円9.1%
50〜100万円12.0%
100〜149万円7.0%
149〜300万円7.4%
300〜500万円3.1%
500万円以上3.3%
CAMPFIREの募集終了済みプロジェクト14,334件の調達額(2026年8月時点)。青は約146万円以上の帯で、Tentの定額が安くなる側。

中央値は約18万円(179,250円)でした。この規模なら手数料は税込で約3.4万円、手取りは約14.6万円です。

10万円未満が全体の4割を占めており、多くのプロジェクトにとって手数料は数千円から数万円の話になります。自分のプロジェクトがどのあたりに入りそうかを見当づけてから、調達額別の表に戻ると金額の実感がつかめます。

いっぽう平均は約101万円で、中央値の5.6倍あります。差が開くのは、ごく一部の大型プロジェクトが平均を押し上げているためです。

149万円以上を集めているのは全体の13.8%。この層では手数料が税込25万円を超え、500万円なら93.5万円、1,000万円なら187万円になります。

同じ17%でも、10万円のプロジェクトと1,000万円のプロジェクトでは、金額の意味がまったく違います。

他社の手数料と比べるとどうか

17%が高いのか安いのかは、単体では判断できません。主要7社を同じ基準(起案者が負担する税抜の合計料率)で並べると下のようになります。

サービス手数料(税抜)
MOTION GALLERY10%
READYFOR14%
Kibidango15%
CAMPFIRE17%
GREEN FUNDING18.2%
Makuake20%
machi-ya25%

CAMPFIREは中央よりやや上に位置します。ただし、料率だけを並べても比べたことにはなりません。

料率の低いサービスは集客支援や伴走が薄く、高いサービスはメディア露出や専任担当がつきます。手数料はおおむね「集客をどこまで代行してもらうか」の値段です。自分で支援者を集められるかどうかで、同じ17%の意味が変わります。

早期入金や広告メニューといった有料オプションも各社で異なり、これを含めると順位が入れ替わることがあります。調達額ごとの比較とシミュレーターは手数料の比較ページにまとめています。

手数料が定額のクラウドファンディングという選択肢

クラウドファンディングの手数料は調達額に対する割合で決まるのが一般的ですが、調達額にかかわらず定額という料金体系もあります。

私たちが運営しているTentがそれで、いくら集めても手数料は20万円(税別)です。

同じ1,000万円を集めた場合に、手元に残る額がどれだけ変わるかを明細で並べたものが下の図です。

同じ1,000万円。受け取る額が、129万円ちがう。
手数料 18.7%(CAMPFIRE)
調達額1,000万円
利用手数料13.2%−132万円
決済手数料5.5%−55万円
受け取る額
813万円
手数料 18.7%
集めるほど、手数料も増える。
VS
Tent(定額20万円)
調達額1,000万円
プラットフォーム手数料20万円+消費税−22万円
決済手数料3.6%−36万円
受け取る額
942万円
手数料 5.8%
集めても、定額の20万円は変わらない。増えるのは決済手数料だけ。
差額129万円プラットフォーム手数料は「率」ではなく「一回」。
金額はすべて税込。CAMPFIREの料率17%は税抜表示で別途消費税がかかるため、18.7%として計算した。Tentの手数料20万円は税別のため22万円、決済手数料3.6%はStripeの公表料率をそのまま用いた。

ただし、定額が有利になるのは一定額を超えてからです。Tentの場合、CAMPFIREの17%と入れ替わるのは約149万円。それ以下の調達額では、CAMPFIREのほうが安くなります。

調達額の分布で見たとおり149万円以上は全体の13.8%ですから、大半のプロジェクトはCAMPFIREのほうが安く済みます

0100万200万300万025万50万149万
CAMPFIRE 17%Tent 定額20万円+決済3.6%
横軸が調達額、縦軸が手数料額(いずれも税抜)。交点の約149万円より 多く集めるとTentのほうが安くなる。

定額で成り立つのは、集客支援や手厚い伴走を持たないからです。自分で支援者を集められる人向けに機能を絞ることで、調達額と切り離した価格にしています。

支援金はTentを経由せず、Stripeを通じて起案者へ直接入ります。

調達額ごとの各社比較とシミュレーターは手数料の比較ページにまとめています。

All-inとAll-or-Nothingでの手数料の違い

CAMPFIREには2つの募集方式があります。

  • All-or-Nothing:目標金額に達したときだけ資金を受け取れる。未達なら支援者に全額返金され、手数料も発生しない
  • All-in:目標未達でも集まった分を受け取れる。1円でも集まれば手数料が発生する

手数料率はどちらの方式でも同じ17%です。方式によって手数料率が変わることはありません。違いは、手数料が発生する条件だけです。

目標を達成したとき
All-or-Nothing / All-in どちらも同じ
  • 資金を受取
  • 手数料 17%
目標に届かなかったとき
All-or-Nothing
  • 支援者に全額返金
  • 手数料なし
All-in
  • 集まった分を受取
  • 手数料 17%
手数料率はどちらの方式も17%(税抜。税込では18.7%)。 方式で率が変わることはなく、違うのは手数料が発生する条件だけ。

目標未達のリスクを避けたいならAll-or-Nothing、集まった分を確実に受け取りたいならAll-inという選び方になります。ただしAll-inは未達でもリターンを履行する義務が残ります。

CAMPFIRE内のサービス別の手数料率

CAMPFIREは複数のサービスを展開しており、手数料率はそれぞれ異なります。

サービス利用手数料決済手数料
CAMPFIRE12%5%
machi-ya20%5%
CAMPFIRE Community15%なし
CAMPFIRE for Social Goodなしなし
CAMPFIRE Creationなしなし
CAMPFIRE for Entertainment0〜12%0〜5%
CAMPFIREふるさと納税個別契約個別契約

いずれも別途消費税がかかります。

machi-yaはメディア連動型で、合計25%と通常より高くなっています。CAMPFIRE Communityは月額課金のコミュニティ運営向けで、月額売上に対して15%です。

CAMPFIRE for Entertainmentは、起案者と支援者それぞれの負担を1%単位で設定できます。起案者側を0%にして、支援者に負担してもらう形も選べます。

CAMPFIRE for Social Goodは社会課題に取り組むプロジェクト向けで、起案者の手数料負担はありません。利用手数料7%と決済手数料5%を、支援者が協力費として全額負担する仕組みです。

支援者が負担するシステム利用料

手数料は起案者だけが払うものではありません。支援者にもシステム利用料がかかります。

支援金額システム利用料
1万円未満228円+消費税22円
1万円以上支援金額の2.27%+消費税

1支援ごとに発生し、支援金と同時に決済されます。All-or-Nothing方式でプロジェクトが不成立になった場合は返金されます。

支援者から見ると、5,000円のリターンに5,250円を払うことになります。

支援者
5,250円
  • リターン 5,000円
  • システム利用料 250円
CAMPFIRE
1,185円
  • システム利用料 250円
  • 手数料 935円(17%+消費税)
起案者
4,065円
  • 5,000円 − 935円
  • システム利用料は起案者には渡らない
金額は税込。システム利用料は1万円未満で228円+消費税22円、1万円以上は支援金額の2.27%+消費税。 起案者から引かれる手数料は17%に消費税を加えた額。

1,000円のリターンなら支援者の支払いは1,250円で、上乗せは25%にあたります。少額のリターンほど負担率が高くなるため、リターンの価格設計をするときは頭に入れておくとよいでしょう。

入金までの期間

CAMPFIREでは、募集終了日に自動で振込申請が行われ、翌月末日に振り込まれます(土日祝の場合は前営業日)。

月末に終わるつもりで組んでいた予定が月初にずれ込むと、ここで1か月の差がつきます。注意したいのは、起点が募集終了日ではなく月単位である点です。5月25日に終了しても5月31日に終了しても、入金は同じ6月30日になります。

5月
6月
月末に終了した場合
5/31 募集終了
待機 約1か月
月初に終了した場合
5/1 募集終了
待機 約2か月
6/30 入金
入金は募集終了日ではなく、終了した月の翌月末日。同じ5月に終わっていれば、1日に終わっても31日に終わっても入金日は6月30日で変わらない。

つまり月の初めに募集が終わると、入金まで最長で2か月待つことになります。リターンの原価や送料は先に払う必要があるので、この期間の資金繰りは想定しておく必要があります。

募集終了日を月末寄りに設定すれば、待機期間を短くできます。

手数料の会計処理

手数料は支援総額から差し引かれて振り込まれるため、通帳に残るのは手取り額だけです。ここで手取り額をそのまま売上として記帳すると、帳簿が実態と合わなくなります。

総額で記帳するのが原則です。支援総額を売上として計上し、差し引かれた手数料は支払手数料として別に費用計上します。100万円が集まって81.3万円が振り込まれたなら、売上100万円・支払手数料18.7万円という形になります。

購入型クラウドファンディングは、実質的にはリターンの先払い購入にあたるため、通常の商品売買と同じ扱いです。売上を立てる時期も入金時ではなく、リターンを渡した時になります。それまでは前受金として扱うのが一般的です。

消費税については、手数料に消費税が含まれているため課税仕入れとして扱えます。ただし免税事業者か課税事業者か、簡易課税を選んでいるかで結論が変わります。

ここは事業の形態によって扱いが変わる部分です。金額が大きくなる場合は、実際の処理を税理士に確認してください。

手数料を抑える方法

ここまで読んで、17%をなんとか減らせないかと考えた人もいると思います。手数料率そのものを交渉することはできませんが、条件に合えば負担を下げられる枠があります。

CAMPFIRE for Social Goodを使えば、起案者の手数料負担はゼロになります。社会課題の解決を目的としたプロジェクトが対象です。

利用手数料7%と決済手数料5%は、支援者が協力費として負担します。該当するなら検討する価値があります。

CAMPFIRE for Entertainmentも、起案者側の手数料を0%まで下げられます。ただしその分を支援者が負担するため、支援のハードルは上がります。

もうひとつは、リターンの価格に手数料を織り込む方法です。手数料17%を見込んで価格を決めておけば、必要な資金が手元に残ります。

目標金額を設定するときも、手数料と原価を差し引いた額で逆算しておくと、達成後に足りなくなる事態を避けられます。

よくある質問

手数料はいつ引かれますか。 プロジェクト成立後、支援総額から差し引かれた額が振り込まれます。別途請求されるものではありません。

目標に届かなかった場合も手数料はかかりますか。 All-or-Nothing方式で未達なら、資金調達自体が成立しないため手数料はかかりません。All-in方式では、集まった金額に対して手数料が発生します。

掲載するだけで費用はかかりますか。 かかりません。成功報酬型のため、初期費用はありません。

プロジェクトをキャンセルした場合はどうなりますか。 公式ヘルプに「プロジェクトキャンセル時は別途キャンセル手数料がかかります」と記載があります。ただし金額は公表されていません。やむを得ない事情で中止する可能性があるなら、事前に問い合わせて条件を確認しておくことをおすすめします。

手数料以外に見ておくべき点はありますか。 入金までの期間、リターンの原価と送料、集客を自分でどこまでやるかの3点です。手数料率が同じでも、入金の早さやサポート範囲はサービスごとに違います。主要7社を同じ基準に揃えた比較は手数料の比較ページにあります。

この記事の数値の出典は。 手数料率・システム利用料・入金時期はCAMPFIRE公式ヘルプの記載(2026年8月時点)によります。調達額の分布は、CAMPFIREで公開されている募集終了済みプロジェクトのうち直近14,334件を集計したものです。手数料は改定されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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