先行パイロット 参加受付中先行特典は初回10万円(2026年12月31日までのお振込) — 2026年8月29日 一般受付開始

READYFORの手数料14%の内訳と手取り額

READYFORの手数料は14%。掲載は無料で、成立しなければ費用もかかりません。ただし手元に残る額を知るには、この14%だけでは足りません。

消費税は別途かかり、支援者にもシステム利用料が発生します。入金は募集終了の翌々月10日です。この記事では、実際にいくら手元に残るのかを公式の手数料率をもとに説明します。

公開: 12分で読めます

手数料は14%

READYFORの手数料は、集まった支援金に対して14%(税抜)です。内訳は運営手数料9%と決済手数料5%で、掲載にあたっての初期費用はかかりません。

項目手数料率
運営手数料9%
決済手数料5%
合計14%

手数料がかかるのは、目標金額を達成して支援金を受け取る場合だけです。All-or-Nothing型で目標に届かないまま募集期間が終わった場合、手数料は一切かかりません。

目標を超えて集まったときは、超えた分も含めた支援総額にかかります。目標100万円に対して120万円が集まったなら、120万円から手数料を引いた額が振り込まれます。

14%に何が含まれているのか

決済手数料5%はクレジットカードや銀行振込の処理にあたるもので、残りの運営手数料9%が運営側のサービスの対価です。ベーシックプランの場合、9%に含まれるのは次の範囲です。

  • プロジェクトページ・活動報告・支援者とのメッセージなどの標準機能
  • 公開後の進捗を見るプロジェクト分析ツールとノウハウ集「READYFOR サプリ」
  • 審査基準に沿ったリスクチェック
  • サポートチームによる問い合わせ対応

ページの作成も、支援を集めるための広報も、実行者が主体となって行う前提です。問い合わせへの対応はメールのみで、電話やビデオ会議でのサポートは行っていないと公式に明記されています。

プランによって手数料が変わる

READYFORにはプランが3種類あり、14%で済むのはベーシックプランだけです。専任の担当者がつくプランでは、この14%に上乗せが発生します。

プラン手数料(税抜)サポート
ベーシック14%メール対応。自分で進める
サポート14%〜専任担当者が公開まで伴走
コンサルティング14%〜専門チームが戦略設計から支援

問題は、この「〜」の中身が公表されていないことです。サポートプランの手数料について、公式ヘルプは「サポートに問い合わせください」とだけ書いています。掲載案内のページでも、上乗せ分は実施内容に合わせた見積もりであると説明されており、上限も目安も示されていません

さらに、この2つのプランは希望すれば使えるものではありません。サポートプランには「対応可能なプロジェクト数に限りがあるため、社内で一定の基準に則り、お引き受けの可否を判断させていただく場合があります」という注記があります。コンサルティングプランはオーダーメイドが前提で、手数料もサービス内容も担当キュレーターと相談したうえで決まります。

条件面でも違いがあります。

項目ベーシックサポート
目標金額の下限5万円26万円
準備期間自分の裁量1か月〜1か月半
キャンセル料記載なし公開前3万円+税/公開中5万円+税

キャンセル料は、専任担当者のサポートが始まったあとに公開を取りやめた場合にかかります。募集期間中に実行者の都合で中止する場合は、キャンセル料に加えて、中止時点の支援者数に応じた事務手数料が発生します。

つまり伴走を受けるという選択には、総額が事前に確定しないことと、途中でやめられなくなることの2つがついてきます。この記事で以降に扱う数字は、すべてベーシックプランの14%です。

消費税を含めた負担額

14%は税抜の数字です。請求時には消費税が上乗せされるため、実際の負担は15.4%相当になります。

100万円を集めた場合、手数料は税抜14万円、消費税を含めると15.4万円です。

他社と手数料率を比べるときは税抜の14%で見ますが、実際に引かれるのは税込の額です。14%のつもりで資金計画を立てていると、この差の分だけ足りなくなります。

調達額別の手数料と手取り額

率のままでは金額の感覚がつかみにくいので、調達額ごとに直したものが下の表です。

調達額手数料(税込)手取り
50万円7.7万円42.3万円
100万円15.4万円84.6万円
200万円30.8万円169.2万円
300万円46.2万円253.8万円
500万円77万円423万円
1,000万円154万円846万円

手取りは税込の手数料を引いた額です。実際に振り込まれるのはこの列になります。

目標金額はいくらに設定すべきか

ここまでは「集まった額からいくら引かれるか」を見てきました。ただ、実際に必要なのは逆の計算です。手元に残したい額が先に決まっていて、目標金額をいくらに設定すればいいのかを知りたい。

手数料は税込で15.4%なので、手元に残る割合は84.6%です。必要な額を0.846で割れば、設定すべき目標金額が出ます。

手元に残したい額設定すべき目標金額
50万円約59万円
100万円約118万円
200万円約236万円
300万円約355万円

100万円を手元に残したいなら、目標は100万円ではなく約118万円です。ここを100万円のまま設定すると、達成しても手元には84.6万円しか残りません。

実際にはリターンの原価と送料も先に出ていきます。手数料の前に、まず必要経費を足してから割るのが正しい順序です。制作費に100万円、リターンの原価と送料に40万円かかるなら、必要なのは140万円。これを0.846で割って、目標金額は約165万円になります。

なお、ベーシックプランで設定できる目標金額の下限は5万円です。

他社の手数料と比べるとどうか

14%が高いのか安いのかは、単体では判断できません。主要7社を同じ基準(実行者が負担する税抜の合計手数料率)で並べると下のようになります。

サービス手数料(税抜)
MOTION GALLERY10%
READYFOR14%
Kibidango15%
CAMPFIRE17%
GREEN FUNDING18.2%
Makuake20%
machi-ya25%

READYFORは主要7社のなかで2番目に低い水準です。CAMPFIRE(17%)やMakuake(20%)と比べると、100万円あたりで3万円から6万円の差になります。

ただし、手数料率だけを並べても比べたことにはなりません。手数料率の低いサービスは集客支援や伴走が薄く、高いサービスはメディア露出や専任担当がつきます。手数料はおおむね「集客をどこまで代行してもらうか」の値段で、READYFORの14%も自分で広報を行うベーシックプランの数字でした。入金の早さや有料オプションを含めると順位が入れ替わることもあります。調達額ごとの比較とシミュレーターは手数料の比較ページにまとめています。

手数料が定額のクラウドファンディングという選択肢

クラウドファンディングの手数料は調達額に対する割合で決まるのが一般的ですが、調達額にかかわらず定額という料金体系もあります。

私たちが運営しているTentがそれで、いくら集めても手数料は20万円(税別)です。

同じ300万円を集めた場合に、手元に残る額がどれだけ変わるかを明細で並べたものが下の図です。

同じ300万円。受け取る額が、13万円ちがう。
手数料 15.4%(READYFOR)
調達額300万円
運営手数料9.9%−30万円
決済手数料5.5%−17万円
受け取る額
254万円
手数料 15.4%
集めるほど、手数料も増える。
VS
Tent(定額20万円)
調達額300万円
プラットフォーム手数料20万円+消費税−22万円
決済手数料3.6%−11万円
受け取る額
267万円
手数料 10.9%
集めても、定額の20万円は変わらない。増えるのは決済手数料だけ。
差額13万円プラットフォーム手数料は「率」ではなく「一回」。
金額はすべて税込。READYFORの料率14%は税抜表示で別途消費税がかかるため、15.4%として計算した。Tentの手数料20万円は税別のため22万円、決済手数料3.6%はStripeの公表料率をそのまま用いた。

ただし、定額が有利になるのは一定額を超えてからです。税込どうしで比べると、Tentの定額がREADYFORの15.4%を下回るのは約186万円から。それ以下の調達額では、READYFORのほうが安くなります。

0100万200万300万025万50万192万
READYFOR 14%Tent 定額20万円+決済3.6%
横軸が調達額、縦軸が手数料額(いずれも税抜)。交点の約192万円より 多く集めるとTentのほうが安くなる。

上の図は税抜どうしで描いているため、交点は約192万円の位置にあります。いずれの基準で見ても、逆転はCAMPFIRE(約149万円)やMakuake(約120万円)より遅く来ます。READYFORの手数料率が低いぶん、定額との差が開くのは遅いのです。300万円の例でも、差は13万円ほどにとどまります。

定額で成り立つのは、集客支援や手厚い伴走を持たないからです。READYFORが専任担当者のつくプランを別に用意しているのに対し、Tentは自分で支援者を集められる人向けに機能を絞っています。伴走してほしい人には、Tentは向きません。支援金はTentを経由せず、Stripeを通じて起案者へ直接入ります。

支援者が負担するシステム利用料

READYFORの手数料は、実行者だけが払うものではありません。支援者にも支援者システム利用料がかかります。

金額は1回の支援につき220円(税込)です。率ではなく定額で、リターンの個数を2個以上にしても220円のまま変わりません。定額であるため、支援金額が小さいほど上乗せの割合は重くなります。

リターン価格支援者の支払い上乗せ率
3,000円3,220円7.3%
5,000円5,220円4.4%
10,000円10,220円2.2%
30,000円30,220円0.7%

3,000円のリターンでは7.3%の上乗せになり、3万円のリターンでは1%を切ります。少額のリターンを数多く並べる設計とは相性がよくないので、価格を決めるときは頭に入れておくとよいでしょう。

この利用料は支援総額に反映されず、実行者の手数料の計算にも影響しません。不成立や中止で支援金が返金される場合は、利用料も返金されます。なお、ふるさと納税型と常設寄付には適用されません。

入金までの期間

READYFORでは、支援金は支援募集終了日の翌々月10日に振り込まれます(入金日が土日祝の場合は直前の営業日)。

5月
6月
7月
月末に終了した場合
5/31 募集終了
待機 約6週間
月初に終了した場合
5/1 募集終了
待機 約10週間
7/10 入金
入金は募集終了日ではなく、終了した月の翌々月10日(土日祝は直前の営業日)。同じ5月に終わっていれば、1日に終わっても31日に終わっても入金日は7月10日で変わらない。

注意したいのは、起点が募集終了日ではなく月単位である点です。5月1日に終了しても5月31日に終了しても、入金は同じ7月10日になります。月初に終わると、入金まで10週間ほど待つことになります。

CAMPFIREは翌月末日、Makuakeは翌月25日なので、READYFORはそこからさらに1か月ほど後ろです。リターンの原価や送料は先に出ていくので、この期間の資金繰りは想定しておく必要があります。

待てない場合のために、早期振込オプションが用意されています。申し込むと入金は支援募集終了日の翌週第3営業日になり、通常より2か月近く早まります。ただし有料で、料金は30,000円+税と達成金額×3%+税の高いほう、上限は165,000円(税込)です。手数料と合わせた実質の負担は下の表のとおりです。

調達額早期振込の料金手数料と合わせた負担
50万円3.3万円22.0%
100万円3.3万円18.7%
300万円9.9万円18.7%
1,000万円16.5万円17.1%

100万円までは33,000円が定額でかかるため、調達額が小さいほど負担率は上がります。50万円なら22%相当で、Makuakeの手数料率(税込22%)と並びます。上限の165,000円に達するのは500万円からで、そこから先は集めるほど率が下がります。

14%という数字は、翌々月10日まで待てることが前提です。早く受け取ることを選ぶと、負担はCAMPFIREやMakuakeと同じ水準に近づきます。公開後は、このオプションを取り消せません。

なお私たちが運営しているTentでは、支援金がプラットフォームを経由せず、支援が入るたびに起案者へ直接届きます。募集の終了を待つ必要がなく、早く受け取るための追加費用もかかりません。

All-inとAll-or-Nothingでの手数料の違い

READYFORには2つの実施方式があります。

  • All-or-Nothing型:目標金額に達したときだけ支援金を受け取れる。未達なら手数料もかからない
  • All-in型:目標未達でも集まった分を受け取れる。1円以上の支援があれば達成扱いになる

手数料率はどちらの方式でも同じ14%です。方式によって手数料率が変わることはありません。違いは、手数料が発生する条件だけです。

目標を達成したとき
All-or-Nothing / All-in どちらも同じ
  • 資金を受取
  • 手数料 14%
目標に届かなかったとき
All-or-Nothing
  • 支援者に全額返金
  • 手数料なし
All-in
  • 集まった分を受取
  • 手数料 14%
手数料率はどちらの方式も14%(税抜。税込では15.4%)。 方式で率が変わることはなく、違うのは手数料が発生する条件だけ。

ただしREADYFORでは、All-in型を選ぶには申請と審査が必要です。利用条件は、寄付金控除の対象となる団体(自治体、大学、認定NPO法人、公益法人など)または上場企業であること。該当しない実行者を特別に承認する場合もあるとされていますが、原則は限られた対象です。申請しなければAll-or-Nothing型として公開されます。

他社では実行者が自由に選べることが多いので、未達でも集まった分を受け取りたい場合は、そもそも選べるかどうかから確認する必要があります。

手数料の会計処理

手数料は支援総額から差し引かれて振り込まれるため、通帳に残るのは手取り額だけです。ここで手取り額をそのまま売上として記帳すると、帳簿が実態と合わなくなります。

総額で記帳するのが原則です。支援総額を売上として計上し、差し引かれた手数料は支払手数料として別に費用計上します。100万円が集まって84.6万円が振り込まれたなら、売上100万円・支払手数料15.4万円という形になります。

購入型クラウドファンディングは、実質的にはリターンの先払い購入にあたるため、通常の商品売買と同じ扱いです。売上を立てる時期も入金時ではなく、リターンを渡した時になります。それまでは前受金として扱うのが一般的です。

消費税については、手数料に消費税が含まれているため課税仕入れとして扱えます。ただし免税事業者か課税事業者か、簡易課税を選んでいるかで結論が変わります。寄付型のプロジェクトは購入型と扱いが異なります。

ここは事業の形態によって扱いが変わる部分です。金額が大きくなる場合は、実際の処理を税理士に確認してください。

よくある質問

掲載するだけで費用はかかりますか。 かかりません。掲載は無料で、目標金額を達成して支援金を受け取る場合にのみ手数料が発生します。

目標に届かなかった場合も手数料はかかりますか。 All-or-Nothing型で未達なら、手数料は一切かかりません。All-in型では1円以上の支援があれば達成扱いとなり、集まった金額に対して手数料が発生します。

決済手数料は別途かかりますか。 かかりません。14%のうち5%が決済手数料です。あとから上乗せされることはありませんが、14%と5%のどちらにも消費税がかかります。

サポートプランの手数料はいくらですか。 公表されていません。公式には「14%〜」とだけ示され、上乗せ分は実施内容に応じた見積もりになります。金額を知るには問い合わせが必要です。公開を取りやめた場合にキャンセル料(公開前3万円+税/公開中5万円+税)がかかる点もあわせて確認しておくとよいでしょう。

入金を早めることはできますか。 早期振込オプションを申し込むと、支援募集終了日の翌週第3営業日に入金されます。料金は30,000円+税と達成金額×3%+税の高いほう、上限は165,000円(税込)です。公開後は取り消せません。

手数料以外に見ておくべき点はありますか。 入金までの期間、リターンの原価と送料、集客を自分でどこまでやるかの3点です。手数料率が同じでも、入金の早さやサポート範囲はサービスごとに違います。主要7社を同じ基準に揃えた比較は手数料の比較ページにあります。

この記事の数値の出典は。 手数料率・プランの内容・支援者システム利用料・入金時期・早期振込オプションは、READYFOR公式ヘルプおよび掲載案内ページの記載(2026年8月時点)によります。手数料は改定されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

あわせて読みたい