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GREEN FUNDINGの手数料20%と手取り額

GREEN FUNDINGの手数料は20%。掲載は無料で、目標に届かなければ費用もかかりません。ただし、この20%は他社と同じ物差しの数字ではありません。

公表されている20%は税込で、他社が使う税抜に直すと18.2%です。入金は募集終了月の翌月末日。初期費用を払って13%に下げるプランもあります。この記事では、実際にいくら手元に残るのかを公式の数字をもとに説明します。

公開: 12分で読めます

手数料は20%

GREEN FUNDINGの手数料は、集まった支援総額に対して20.0%です。掲載にあたっての初期費用も、月額の固定費もかかりません。

手数料がかかるのは目標金額を達成したときだけです。GREEN FUNDINGはAll-or-Nothing方式のみを採用しているため、目標に届かなければ支援金は全額返金され、手数料も一切発生しません

項目内容
手数料20.0%(税込)
決済手数料上記に含まれる(4%)
初期費用・月額費用なし

20%に何が含まれているのか

クレジットカードなどの決済手数料4%が、この20%に含まれています。他社は利用手数料と決済手数料を分けて表示することが多いのですが、GREEN FUNDINGはあとからカード決済分が上乗せされることはありません。

決済分を除いた残りで受けられるのは、公式に挙げられている次の範囲です。

  • ページ制作のアドバイス
  • メールマガジンへの掲載
  • Facebook広告の運用代行サポート
  • 蔦屋家電+などでの実店舗展示(オプション)
  • レビュー動画の制作(オプション)

GREEN FUNDINGの特徴は、オンラインの外に導線を持っていることです。二子玉川の蔦屋家電+、SHIBUYA TSUTAYA、梅田 蔦屋書店、福岡天神 蔦屋書店に「タッチ&トライ」の常設展示があり、支援を検討している人が実物に触れられます。ガジェットや生活家電のように、手に取らないと価値が伝わりにくい商品と相性のよい設計です。

ただし展示とレビュー動画はオプション扱いで、価格は公表されていません。20%に含まれるのはページ制作のアドバイス・メルマガ掲載・広告運用代行までで、それ以上は問い合わせが必要です。

他社と比べるときは18.2%に直す

ここがこの記事でいちばん重要な点です。GREEN FUNDINGが公表している20.0%は税込の数字で、公式サイトにも「税抜き換算 18.2%」と併記されています。

他社は税抜で料率を出しています。CAMPFIREの17%も、Makuakeの20%も、READYFORの14%も、すべて税抜で、請求時には別途消費税が乗ります。

公表されている数字税抜税込
GREEN FUNDING20.0%(税込)18.2%20.0%
Makuake20%(税抜)20%22.0%
CAMPFIRE17%(税抜)17%18.7%

Makuakeと同じ「20%」でも、意味が違います。 GREEN FUNDINGの20%は消費税を含んだ数字で、Makuakeの20%はこれから消費税が乗る数字です。実際に引かれる額は、Makuakeが22.0%、GREEN FUNDINGが20.0%になります。

数字だけを並べた比較記事を読むときは、その料率が税込か税抜かを必ず確認してください。ここを揃えないと、順番が入れ替わります。

調達額別の手数料と手取り額

率のままでは金額の感覚がつかみにくいので、調達額ごとに直したものが下の表です。手数料は税込なので、そのまま引かれる額になります。

調達額手数料手取り
50万円10万円40万円
100万円20万円80万円
300万円60万円240万円
500万円100万円400万円
1,000万円200万円800万円
2,000万円400万円1,600万円

計算は単純で、手元に残るのは支援総額の80%です。500万円と1,000万円の行は、公式サイトの料金シミュレーションと同じ金額になります。

目標金額はいくらに設定すべきか

ここまでは「集まった額からいくら引かれるか」を見てきました。ただ、実際に必要なのは逆の計算です。手元に残したい額が先に決まっていて、目標金額をいくらに設定すればいいのかを知りたい。

手取りは80%なので、必要な額を0.8で割れば、設定すべき目標金額が出ます。

手元に残したい額設定すべき目標金額
50万円約63万円
100万円125万円
200万円250万円
300万円375万円

100万円を手元に残したいなら、目標は100万円ではなく125万円です。ここを100万円のまま設定すると、達成しても手元には80万円しか残りません。

実際にはリターンの原価と送料も先に出ていきます。手数料の前に、まず必要経費を足してから割るのが正しい順序です。製造費に100万円、リターンの送料と梱包に40万円かかるなら、必要なのは140万円。これを0.8で割って、目標金額は175万円になります。

初期費用を払って13%にするパートナープラン

GREEN FUNDINGには、手数料を下げる選択肢が用意されています。

プラン手数料(税込)初期費用
スタンダード20.0%なし
パートナー13.0%143万円(税込)

パートナープランを選ぶと手数料が7ポイント下がります。初期費用の143万円は初回の起案時だけで、2回目以降の起案では不要です。何度も起案する予定があるなら、実質的な負担はさらに下がります。

公式サイトは「累計2,500万円以上の支援を集める場合、パートナープランがお得」と説明しています。ただし、その根拠となる計算は示されていません。実際に解いてみると次のようになります。

手数料の差は7%(20%−13%)なので、初期費用143万円をこの差で割ると、約2,043万円(143万円 ÷ 0.07)。これが2つのプランが並ぶ金額です。

支援総額スタンダードパートナー(初期費用込み)
1,000万円200万円273万円
2,000万円400万円403万円
2,043万円409万円409万円
3,000万円600万円533万円

計算上は約2,043万円で並び、それを超えるとパートナーが安くなります。公式が「2,500万円以上」と案内しているのは、分岐点より500万円ほど手前に余裕を置いた目安ということになります。

2,000万円を超えるプロジェクトが見込めるかどうかが判断の分かれ目です。見込めないなら、初期費用143万円は回収できません。

他社の手数料と比べるとどうか

20%が高いのか安いのかは、単体では判断できません。主要7社を同じ基準(起案者が負担する税抜の合計料率)で並べると下のようになります。

サービス手数料(税抜)
MOTION GALLERY10%
READYFOR14%
Kibidango15%
CAMPFIRE17%
GREEN FUNDING18.2%
Makuake20%
machi-ya25%

税抜に揃えると、GREEN FUNDINGは上から3番目です。公表値の20%だけを見て「Makuakeと同じ」と判断すると、実際にはGREEN FUNDINGのほうが安い、という結論を取り違えます。

ただし、料率だけを並べても比べたことにはなりません。料率の低いサービスは集客支援や伴走が薄く、高いサービスはメディア露出や専任担当がつきます。手数料はおおむね「集客をどこまで代行してもらうか」の値段で、GREEN FUNDINGの場合は広告運用の代行と実店舗の展示がその中身にあたります。調達額ごとの比較とシミュレーターは手数料の比較ページにまとめています。

手数料が定額のクラウドファンディングという選択肢

パートナープランの考え方は、先に固定費を払って、率を下げるというものでした。この発想を突き詰めると、率そのものを無くすこともできます。

私たちが運営しているTentがそれで、いくら集めても手数料は20万円(税別)です。桁は違いますが、GREEN FUNDINGのパートナープランと構造は同じで、分岐点が2,043万円ではなく100万円台に来ます。

同じ500万円を集めた場合に、手元に残る額がどれだけ変わるかを明細で並べたものが下の図です。

同じ500万円。受け取る額が、60万円ちがう。
手数料 20%(GREEN FUNDING)
調達額500万円
手数料20%決済手数料込み・内訳は非公表−100万円
受け取る額
400万円
手数料 20%
集めるほど、手数料も増える。
VS
Tent(定額20万円)
調達額500万円
プラットフォーム手数料20万円+消費税−22万円
決済手数料3.6%−18万円
受け取る額
460万円
手数料 8%
集めても、定額の20万円は変わらない。増えるのは決済手数料だけ。
差額60万円プラットフォーム手数料は「率」ではなく「一回」。
金額はすべて税込。GREEN FUNDINGが公表している20.0%は税込のため、そのまま用いた(他社と揃えた税抜換算では18.2%)。Tentの手数料20万円は税別のため22万円、決済手数料3.6%はStripeの公表料率をそのまま用いた。

定額が有利になるのは一定額を超えてからです。税込どうしで比べると、Tentの定額がGREEN FUNDINGの20.0%を下回るのは約134万円から。それ以下の調達額では、GREEN FUNDINGのほうが安くなります。

0100万200万300万025万50万137万
GREEN FUNDING 18.2%Tent 定額20万円+決済3.6%
横軸が調達額、縦軸が手数料額(いずれも税抜)。交点の約137万円より 多く集めるとTentのほうが安くなる。

上の図は税抜どうしで描いているため、交点は約137万円の位置にあります。

定額で成り立つのは、集客支援や手厚い伴走を持たないからです。GREEN FUNDINGが広告運用の代行や実店舗の展示を手数料に含めているのに対し、Tentは自分で支援者を集められる人向けに機能を絞っています。蔦屋の店頭に並べたい人には、Tentは向きません。

支援金はTentを経由せず、Stripeを通じて起案者へ直接入ります。

All-or-Nothingしか選べない

GREEN FUNDINGの実施方式はAll-or-Nothingのみです。目標金額に届かなければ、集まっていた支援金は全額が支援者に返金され、手数料も発生しません。

他社の多くはAll-in方式(目標未達でも集まった分を受け取れる)を併せて用意していますが、GREEN FUNDINGにこの選択肢はありません。

  • 未達のリスクを負わなくてよい — 1円も入らない代わりに、費用も一切かからない
  • 少しでも受け取りたい場合には向かない — 未達なら手元には何も残らない

目標金額の置き方が、他社よりも重い意味を持つことになります。低めに設定して確実に達成するか、必要額を正直に積むか。達成できなければ全額が戻る前提で、目標を決める必要があります。

入金までの期間

GREEN FUNDINGでは、支援金はプロジェクト終了日が属する月の翌月末日に振り込まれます。公式サイトも「8月15日終了 → 9月30日振込」という例を挙げています。

5月
6月
月末に終了した場合
5/31 募集終了
待機 約1か月
月初に終了した場合
5/1 募集終了
待機 約2か月
6/30 入金
入金は募集終了日ではなく、終了した月の翌月末日。同じ5月に終わっていれば、1日に終わっても31日に終わっても入金日は6月30日で変わらない。

注意したいのは、起点が募集終了日ではなく月単位である点です。5月1日に終了しても5月31日に終了しても、入金は同じ6月30日になります。月末に終わるつもりで組んでいた予定が月初にずれ込むと、ここで1か月の差がつきます。

この翌月末日という条件はCAMPFIREと同じで、Makuake(翌月25日)より少し遅く、READYFOR(翌々月10日)より1か月早い位置です。

早期入金の有料オプションは公式に記載がありません。リターンの製造費や送料は先に払う必要があるので、この期間の資金繰りは想定しておく必要があります。募集終了日を月末寄りに設定すれば、待機期間そのものは短くできます。

なお私たちが運営しているTentでは、支援金がプラットフォームを経由せず、支援が入るたびに起案者へ直接届きます。募集の終了を待つ必要がありません。

掲載には審査がある

GREEN FUNDINGは、申し込めば誰でも起案できる場ではありません。公式に示されている流れは、問い合わせフォームから相談し、社内での審査を経てページ制作に進む、というものです。

段階内容
起案の相談問い合わせフォームから内容を伝える
審査GREEN FUNDING側で可否を判断
ページ制作文章・リターン・目標金額・期間を相談しながら決める

つまり手数料を検討する前に、掲載できるかどうかという段階があるということです。掲載数より成功率を重視する方針を公式に掲げており、その分だけ入口が絞られています。急いで公開したい場合は、この相談と審査の期間を日程に見込んでおく必要があります。

支援者の負担

CAMPFIRE・Makuake・READYFORは、支援者が別途負担する手数料を公式に明記しています。いっぽうGREEN FUNDINGの公式サイトには、支援者向けの手数料についての記載がありません

記載が無いことと、負担が無いことは同じではありません。リターンの価格設計をするうえで支援者の総支払額を正確に知りたい場合は、GREEN FUNDINGに直接確認するのが確実です。

手数料の会計処理

手数料は支援総額から差し引かれて振り込まれるため、通帳に残るのは手取り額だけです。ここで手取り額をそのまま売上として記帳すると、帳簿が実態と合わなくなります。

総額で記帳するのが原則です。支援総額を売上として計上し、差し引かれた手数料は支払手数料として別に費用計上します。100万円が集まって80万円が振り込まれたなら、売上100万円・支払手数料20万円という形になります。

購入型クラウドファンディングは、実質的にはリターンの先払い購入にあたるため、通常の商品売買と同じ扱いです。売上を立てる時期も入金時ではなく、リターンを渡した時になります。それまでは前受金として扱うのが一般的です。

パートナープランの初期費用143万円は手数料とは別に発生する費用で、支援総額から差し引かれるものではありません。処理の仕方も手数料とは分けて考える必要があります。

ここは事業の形態によって扱いが変わる部分です。金額が大きくなる場合は、実際の処理を税理士に確認してください。

よくある質問

手数料の20%に消費税はかかりますか。 20.0%が税込の数字です。あとから消費税が上乗せされることはありません。他社の料率は税抜表示が多いため、比べるときは税抜換算の18.2%を使ってください。

決済手数料は別途かかりますか。 かかりません。20%に決済手数料4%が含まれています。

掲載するだけで費用はかかりますか。 かかりません。初期費用も月額固定費も不要で、目標金額を達成した場合にのみ手数料が発生します。

目標に届かなかった場合はどうなりますか。 All-or-Nothing方式のため、集まっていた支援金は全額が支援者に返金され、手数料も一切かかりません。All-in方式は用意されていません。

パートナープランはいくら集めれば元が取れますか。 手数料の差7%で初期費用143万円を割ると、約2,043万円で並びます。公式は余裕を見て「累計2,500万円以上」を目安に挙げています。初期費用は初回の起案時のみで、2回目以降は不要です。

入金はいつですか。 プロジェクト終了日が属する月の翌月末日です。8月15日に終了したなら9月30日に振り込まれます。早期入金の有料オプションは公式に記載がありません。

この記事の数値の出典は。 手数料・料金プラン・初期費用・入金時期・実施方式・審査の流れは、GREEN FUNDING公式サイトの記載(2026年8月時点)によります。分岐点の約2,043万円は、公式が公表している手数料と初期費用から計算したものです。手数料は改定されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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