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クラウドファンディングの手数料はいくら?相場と内訳を解説

クラウドファンディングの手数料は、主要サービスで10%から25%です。掲載は無料で、成立しなければ費用もかからないのが一般的ですが、手元に残る額はこの数字だけでは決まりません。

消費税の扱いも、決済手数料を含むかどうかも、各社で公表の仕方がそろっていないためです。この記事では、率をどう読めば手取りが分かるのかを、各社の公式な数字をもとに説明します。

公開: 12分で読めます

手数料の相場は10%から25%

購入型クラウドファンディングの手数料は、主要7社で10%から25%の範囲にあります。集まった支援総額に対してかかり、掲載自体は無料、目標に届かなければ費用も発生しないのが一般的です。

サービス手数料(税抜)
MOTION GALLERY10%
READYFOR14%
Kibidango15%
CAMPFIRE17%
GREEN FUNDING18.2%
Makuake20%
machi-ya25%
Tent3.6%+20万円(定額)

最後のTentは私たちが運営しているサービスで、ここだけ単位が違うため、この列では比較できません。定額なので率に直すと調達額で変わり、100万円なら23.6%相当で最も高く、1,000万円なら5.6%相当で最も安くなります。分岐点は記事の後半で扱います。

率で決まる7社に話を戻すと、同じ購入型でも上と下で2.5倍の開きがあります。100万円を集めたときの手数料は、10万円と25万円。この差は、集客をどこまで代行してもらうかの差にほぼ対応しています。

ただし、この表の数字をそのまま比べるのは危険です。各社が公表している数字は、税の扱いも、決済手数料を含むかどうかも、そろっていません。上の表は同じ基準に揃え直したもので、公式サイトの表記とは違う数字が入っている社があります。

内訳は「利用手数料」と「決済手数料」

手数料は、性質の違う2つで構成されています。

  • 利用手数料:プロジェクトの掲載・審査・サポートなど、プラットフォームのサービスに対するもの
  • 決済手数料:クレジットカードやコンビニ払いなどの処理にかかるもの

決済手数料は各社とも4%から5%で、ほとんど差がありません。サービスごとの違いは、ほぼ利用手数料の差です。

サービス内訳
MOTION GALLERY利用5% + 決済5%
READYFOR運営9% + 決済5%(ベーシックプラン)
CAMPFIRE利用12% + 決済5%
machi-ya利用20% + 決済5%
Kibidango・Makuake・GREEN FUNDING決済手数料込みの合計のみ公表

決済手数料を別建てで表示する社と、合計だけを示す社があります。別建ての社の「利用手数料」だけを見て安いと判断すると、5%ぶん見誤ります。

公表の仕方がそろっていない

ここが手数料を比べるうえで最も間違えやすい点です。各社の公式サイトを並べると、次のようになります。

サービス公式の表記
CAMPFIRE税抜。利用12%と決済5%に分解して公表
Makuake税抜。決済込みの20%のみで内訳は非公表
READYFOR税抜。ベーシックは14%だが上位プランは「14%〜」で非公開
GREEN FUNDING税込20.0%(税抜換算18.2%を併記)。決済4%を含む

Makuakeの「20%」とGREEN FUNDINGの「20%」は、同じ数字ですが指しているものが違います。 前者は税抜なので実際には22.0%が引かれ、後者は税込なのでそのまま20.0%です。公表値だけを見て「同じ」と判断すると、順番が逆になります。

比較記事を読むときは、その数字が税抜か税込か、決済手数料を含むかどうかを必ず確認してください。ここを揃えないと、比べたことになりません。各社の詳細はMakuakeの手数料GREEN FUNDINGの手数料の記事にまとめています。

消費税を含めるといくら引かれるか

料率が税抜表示の場合、請求時には消費税が上乗せされます。手元に残る額を知りたいなら、税込に直した数字で計算する必要があります。

税抜の料率税込
10%11.0%
14%15.4%
17%18.7%
20%22.0%
25%27.5%

17%のつもりで資金計画を立てていると、実際には18.7%が引かれます。100万円なら1.7万円の差です。他社と料率を比べるときは税抜で、手取りを計算するときは税込で、と使い分けてください。

料率別の手数料と手取り

100万円を集めた場合に、料率ごとにいくら残るかを並べたものが下の表です。手数料は税込で計算しています。

税抜の料率手数料(税込)手取り
10%11万円89万円
14%15.4万円84.6万円
17%18.7万円81.3万円
20%22万円78万円
25%27.5万円72.5万円

上限と下限で16.5万円の差があります。100万円規模なら、この差をサポートの手厚さと釣り合うかで判断することになります。

目標金額はいくらに設定すべきか

ここまでは「集まった額からいくら引かれるか」を見てきました。ただ、実際に必要なのは逆の計算です。手元に残したい額が先に決まっていて、目標金額をいくらに設定すればいいのかを知りたい。

必要な額を、手取りの割合で割ります。税込18.7%(税抜17%)なら手取りは81.3%なので、0.813で割った額が目標金額です。

手元に残したい額設定すべき目標金額
50万円約62万円
100万円約123万円
200万円約246万円
300万円約369万円

100万円を手元に残したいなら、目標は100万円ではなく約123万円です。ここを100万円のまま設定すると、達成しても手元には81万円しか残りません。

実際にはリターンの原価と送料も先に出ていきます。手数料の前に、まず必要経費を足してから割るのが正しい順序です。制作費に100万円、リターンの原価と送料に40万円かかるなら、必要なのは140万円。これを0.813で割って、目標金額は約173万円になります。

実際の調達額は中央値で18万円から78万円

率の話が続きましたが、自分の規模での実額を知らないと判断できません。公開されているプロジェクトの調達額を集計しました。

10万円未満41.2%
10〜30万円16.9%
30〜50万円9.1%
50〜100万円12.0%
100〜149万円7.0%
149〜300万円7.4%
300〜500万円3.1%
500万円以上3.3%
CAMPFIREの募集終了済みプロジェクト14,334件の調達額(2026年8月時点)。青は約146万円以上の帯で、Tentの定額が安くなる側。

CAMPFIREの募集終了済み14,334件(2026年8月時点)の中央値は約18万円でした。10万円未満が全体の4割を占めます。この規模なら手数料は税込で約3.4万円です。

10万円未満8.1%
10〜30万円16.2%
30〜50万円13.1%
50〜100万円19.0%
100〜120万円5.2%
120〜300万円20.4%
300〜500万円7.4%
500万円以上10.7%
Makuakeの募集終了済みプロジェクト50,834件の調達額(2026年8月時点)。青は約120万円以上の帯で、Tentの定額が安くなる側。

いっぽうMakuakeの50,834件では、中央値は78万円。CAMPFIREの4倍以上です。手数料は税込で約17万円になります。

同じ購入型でも、集まる金額の水準はサービスによってまったく違います。 手数料率だけでなく、そのサービスでどの程度の規模が現実的かを見ておく必要があります。詳しくはCAMPFIREの手数料の記事で分布を詳しく扱っています。

多くのプロジェクトにとって、手数料は数千円から数万円の話です。率の比較に時間をかけるより、集まるかどうかのほうが先に効きます。

手数料が発生する条件

手数料は、プロジェクトが成立したときにだけ発生します。募集の方式によって、その「成立」の条件が変わります。

  • All-or-Nothing:目標金額に達したときだけ資金を受け取れる。未達なら支援者に全額返金され、手数料も発生しない
  • All-in:目標未達でも集まった分を受け取れる。1円でも集まれば手数料が発生する

手数料率は方式によって変わりません。 変わるのは、費用が発生する条件だけです。

ただし、どちらを選べるかはサービスによります。GREEN FUNDINGとKibidangoはAll-or-Nothingのみ、READYFORはAll-inを選ぶのに申請と審査が必要で、対象は寄付金控除の対象団体や上場企業に限られます。未達でも受け取りたい場合は、そもそも選べるかどうかから確認してください。READYFORの手数料の記事に条件をまとめています。

支援者も手数料を払っている

見落とされがちですが、手数料は起案者だけが払うものではありません。多くのサービスで、支援者にも手数料がかかります。

サービス支援者の負担
CAMPFIRE1万円未満は228円+税、1万円以上は2.27%+税
Makuake一律2.2%(税抜)
READYFOR1回の支援につき220円(税込)
GREEN FUNDING公式に記載なし

率で取る社と、定額で取る社があります。定額型は少額の支援ほど負担率が重くなります。 READYFORの220円は、3万円の支援なら0.7%ですが、3,000円の支援では7.3%です。

この負担は起案者の手取りには影響しませんが、支援のハードルには影響します。1,000円や3,000円の少額リターンを数多く並べる設計なら、定額型のサービスとは相性がよくありません。

入金までの期間は最大で2か月違う

手数料と同じくらい資金繰りに効くのが、入金の時期です。ここも各社でそろっていません。

サービス入金
Makuake募集終了月の翌月25日
CAMPFIRE・MOTION GALLERY・Kibidango・GREEN FUNDING募集終了月の翌月末日
READYFOR募集終了月の翌々月10日

いずれも起点が募集終了日ではなく月単位である点に注意してください。5月1日に終了しても5月31日に終了しても、入金日は同じです。つまり月初に終わると待機が1か月伸びます。

最も早いMakuakeと最も遅いREADYFORでは、同じ日に募集を終えても入金日が約1か月半違います。月初終了なら差はさらに開きます。リターンの原価と送料は先に出ていくので、この期間をどう乗り切るかは手数料率より重い問題になることがあります。

早く受け取る手段は用意されていますが、いずれも有料です。

サービス早期入金の費用
READYFOR3万円+税と達成金額×3%+税の高いほう(上限16.5万円)
CAMPFIRE支援総額の5%
MOTION GALLERY料率が10%から15%に上がる

早期入金を使うと、実質の負担率は公表値より上がります。 READYFORで50万円を集めて早期振込を申し込むと、手数料と合わせて22%相当。MOTION GALLERYの10%も、早く受け取るなら15%です。公表されている料率は「待てる場合」の数字だと考えてください。

手数料以外に出ていく費用

手取り額を減らすのは手数料だけではありません。むしろ、金額が大きいのはこちらです。

  • リターンの原価:製造費・仕入れ・材料費
  • 送料と梱包費:配送先が全国に散るため、まとめ買いより単価が上がりやすい
  • 販促費:写真撮影、ページ制作、広告出稿
  • 決済の失敗と返金対応:支援者のカード決済が通らない場合の再決済や、キャンセル対応

手数料が17%でも、リターン原価が40%かかれば、手元に残るのは4割ほどです。目標金額を決めるときは、手数料より先に原価と送料を積むほうが実態に合います。

キャンセル料が発生する場合もあります。READYFORの専任担当がつくプランでは、公開前3万円+税、公開中5万円+税。CAMPFIREも「プロジェクトキャンセル時は別途キャンセル手数料がかかる」と公式ヘルプに記載があります(金額は非公表)。途中でやめる可能性があるなら、事前に確認しておくと安全です。

手数料の差は「集客をどこまで任せるか」の差

料率の低いサービスは集客支援や伴走が薄く、高いサービスはメディア露出や専任担当がつきます。手数料はおおむね、集客をどこまで代行してもらうかの値段です。

サービス料率に含まれるもの
CAMPFIRE(17%)ほぼセルフ型。掲載と決済が中心
READYFOR(14%〜)ベーシックはメール対応のみ。伴走は上位プラン
GREEN FUNDING(18.2%)広告運用の代行、蔦屋などでの実店舗展示
Makuake(20%)キュレーターの伴走、自社メディアでの紹介

自分で支援者を集められるかどうかで、同じ17%の意味が変わります。 すでにSNSやメールリストで届く相手がいるなら、集客支援に払う分は無駄になります。逆に、届ける先がまだ無いなら、高い料率は集客の外注費として合理的です。

調達額ごとの比較と、金額を入れて試算できるシミュレーターは手数料の比較ページにまとめています。

手数料が定額のクラウドファンディングという選択肢

ここまで見てきた手数料は、すべて調達額に対する割合で決まるものでした。いっぽう、調達額にかかわらず定額という料金体系もあります。

冒頭の表の最後に入れたTentがそれで、いくら集めても手数料は20万円(税別)です。集める前に総額が確定するので、目標金額を決める段階で手取りが分かります。

0100万200万300万025万50万149万
CAMPFIRE 17%Tent 定額20万円+決済3.6%
横軸が調達額、縦軸が手数料額(いずれも税抜)。交点の約149万円より 多く集めるとTentのほうが安くなる。

図は相場の中央にあたる17%との比較です。定額が有利になるのは一定額を超えてからで、17%との交差は約149万円。それ以下ではCAMPFIREのほうが安くなります。料率が高い社ほど交差は早く来て、Makuakeの20%とは約120万円、READYFORの14%とは約186万円で入れ替わります。

先ほど見たとおり、CAMPFIREの調達額は中央値18万円です。大半のプロジェクトでは、率で払うほうが安く済みます。

定額で成り立つのは、集客支援や手厚い伴走を持たないからです。自分で支援者を集められる人向けに機能を絞ることで、調達額と切り離した価格にしています。伴走してほしい人には向きません。

支援金はTentを経由せず、Stripeを通じて起案者へ直接入ります。募集の終了を待つ必要がなく、支援が入るたびに届きます。

よくある質問

手数料はいつ引かれますか。 プロジェクト成立後、支援総額から差し引かれた額が振り込まれます。別途請求されるものではありません。

目標に届かなかった場合も手数料はかかりますか。 All-or-Nothing方式で未達なら、資金調達自体が成立しないため手数料はかかりません。All-in方式では、集まった金額に対して手数料が発生します。

掲載するだけで費用はかかりますか。 主要な購入型サービスでは、初期費用や月額費用はかかりません。成功報酬型が基本です。ただしGREEN FUNDINGのパートナープランのように、初期費用を払って料率を下げる選択肢を用意している社もあります。

手数料が安いサービスを選べばよいですか。 料率だけで決めると、集客支援の薄いサービスを選んで支援が集まらない、という結果になりがちです。自分で支援者を集められるかどうかで判断してください。集められないなら、高い料率は集客の外注費にあたります。

手数料に消費税はかかりますか。 多くのサービスは税抜で料率を表示しており、請求時に消費税が上乗せされます。GREEN FUNDINGのように税込で表示している社もあるため、比べるときは基準を揃えてください。

手数料以外に費用はかかりますか。 リターンの原価、送料と梱包費、販促費がかかります。早期入金の有料オプションや、中止した場合のキャンセル料が発生する社もあります。

この記事の数値の出典は。 料率・内訳・入金時期・支援者の負担は、各社の公式サイトおよびヘルプの記載(2026年7月から8月時点)によります。調達額の分布は、CAMPFIREの募集終了済み14,334件と、Makuakeの公開APIから取得した50,834件を集計したものです。手数料は改定されることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

出典

CAMPFIREヘルプセンター2026年8月時点で確認)

当サイト調べ

  • 調達額の分布:CAMPFIREで公開されている募集終了済みプロジェクトのうち、金額が公開されている14,334を集計(2026年8月取得)。

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

Makuake 公式2026年8月時点で確認)

当サイト調べ

  • 調達額の分布:Makuakeで公開されている募集終了済みプロジェクトのうち、金額が公開されている50,834を集計(2026年8月取得)。

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

READYFORヘルプ2026年8月時点で確認)

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

GREEN FUNDING 公式2026年8月時点で確認)

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

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