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クラウドファンディングの手数料は高い?内訳と抑える方法を解説

クラウドファンディングの手数料は10%から25%です。1,000万円を集めれば110万円から275万円が引かれる計算で、率よりも額で見たときに重く感じられます。

この記事では、手数料が何に対する対価なのか、どこまで抑えられるのかを各社の公式な数字をもとに説明し、あわせて調達額にかかわらず手数料が定額のTentについても紹介します。

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手数料の相場と実際に引かれる額

購入型クラウドファンディングの手数料は、主要7社で10%から25%の範囲にあります。多くの社が税抜で表示しているため、請求時にはここに消費税が乗ります。

手数料(税抜)税込1,000万円のとき
10%11.0%110万円
14%15.4%154万円
17%18.7%187万円
20%22.0%220万円
25%27.5%275万円
Tent(定額20万円+3.6%)58万円

「2割」と聞いたときの感覚と、「1,000万円のうち220万円」と書かれたときの感覚は違います。手数料が高いと感じられるのは、率ではなく額に直したときです。 しかも引かれるのは、リターンの原価や送料を払う前の総額に対してです。

最後のTentは私たちが運営しているサービスで、ここだけ単位が違います。定額なので率に直すと調達額で変わり、少額なら率で払うほうが安くなります。分かれ目はこのあとの章で扱います。

どのサービスがいくらか、税抜と税込のどちらで公表しているかはクラウドファンディングの手数料の記事にまとめています。

手数料が高い理由

手数料は、集客の代行料にあたります。知名度と集客力のあるサービスほど手数料率が高い、という関係が実際にあります。

サービス手数料(税抜)手数料に含まれるもの
MOTION GALLERY10%専属スタッフ
READYFOR14%ベーシックはメール対応のみ
CAMPFIRE17%ほぼセルフ型
GREEN FUNDING18.2%広告運用の代行、実店舗での展示
Makuake20%キュレーターの伴走、自社メディアでの紹介
machi-ya25%専任担当とメディア掲載

同じ購入型で上と下に2.5倍の開きがあるのは、サービスの中身が違うからです。Makuakeは、プロジェクト設計の助言や薬機法などのリーガルチェック、メディアへの働きかけが手数料に含まれると公式に明記しています。machi-yaはGIZMODOやlifehackerといった媒体での紹介記事が含まれます。

裏を返せば、これらを使わない人にとっては、その分が無駄になります。手数料が高いかどうかは、含まれているものを使う予定があるかどうかで決まります。

決済手数料と利用手数料の内訳

手数料は性質の違う2つでできており、この2つは動き方がまったく違います。

サービス利用手数料決済手数料
MOTION GALLERY5%5%
READYFOR9%(運営・ベーシック)5%
CAMPFIRE12%5%
machi-ya20%5%
Tent20万円(定額)3.6%

決済手数料はカード会社などに出ていく費用で、3.6%から5%の狭い範囲に収まっています。最も低いのはTentの3.6%で、これはStripeの公表料率をそのまま用いています。

いっぽう利用手数料は5%から20%まで、4倍の開きがあります。手数料が高いか安いかを決めているのは、こちらです。 下げようとするなら見るべきはこの列です。

その利用手数料を、率ではなく定額で取るサービスがあります。

手数料が定額という選択肢

ここまでの手数料は、すべて調達額に対する割合で決まるものでした。いっぽう、私たちが運営しているTentは、いくら集めても手数料は20万円(税別)です。手数料が定額で、率で払う場合より手取りが多く残ります。

同じ1,000万円。受け取る額が、129万円ちがう。
手数料 18.7%(CAMPFIRE)
調達額1,000万円
利用手数料13.2%−132万円
決済手数料5.5%−55万円
受け取る額
813万円
手数料 18.7%
集めるほど、手数料も増える。
VS
Tent(定額20万円)
調達額1,000万円
プラットフォーム手数料20万円+消費税−22万円
決済手数料3.6%−36万円
受け取る額
942万円
手数料 5.8%
集めても、定額の20万円は変わらない。増えるのは決済手数料だけ。
差額129万円プラットフォーム手数料は「率」ではなく「一回」。
金額はすべて税込。各社の公表料率は税抜のため、消費税を加えて計算した。

Tentが安くなるのは、調達額が約149万円を超えてからです。それ以下ならCAMPFIREのほうが安く済みます。分岐点の詳細はCAMPFIREの手数料の記事にあります。

定額で成り立つのは、集客支援や手厚い伴走を持たないからです。自分で支援者を集められる人向けに機能を絞ることで、調達額と切り離した価格にしています。伴走してほしい人には向きません。

いまはリリースキャンペーンとして、手数料を半額の10万円にしています。集める額にかかわらず、支払いはこの一回だけです。

手数料無料のサービスの仕組み

「掲載手数料0円」を掲げるサービスがあります。この0円がどう成り立っているかは、公式に説明されています。

For Goodは、掲載手数料0円の仕組みとして「支援者がプロジェクト実行者の代わりに掲載手数料を支払う仕組み」と明記しており、支援者の負担はシステム利用料200円(税別)とクレジットカード決済手数料5%(税別)です。

つまり、手数料が消えるのではなく、起案者から支援者へ移っています。 これは批判ではなく、公式がそう説明している構造です。支援者の負担が増えれば支援のハードルも上がるので、起案者にとって無条件に有利とは限りません。

前払いに置き換える形もあります。GREEN FUNDINGのパートナープランは、初期費用1,430,000円(税込)を払うと手数料が税込20%から13%に下がります。公式は「累計2,500万円以上を集めるならお得」と説明しており、下がるのではなく、先に払って後で回収する仕組みです。条件はGREEN FUNDINGの手数料の記事にまとめています。

手数料の総額を本当にゼロにできる場面は、ほぼありません。少なくとも決済手数料は誰かが必ず払います。「無料」を見たときは、誰が払うことになっているのかを確かめてください。

支援者が負担する手数料

起案者の手数料だけを見ても、支援者が支払う総額は分かりません。多くのサービスで、支援者にも手数料がかかります。

サービス支援者の負担
CAMPFIRE1万円未満は228円+税、1万円以上は2.27%+税
Makuake一律2.2%(税抜)
READYFOR1回の支援につき220円(税込)
GREEN FUNDING公式に記載なし
For Good200円+税 + 決済手数料5%+税

率で取る社と定額で取る社があり、定額型は少額の支援ほど負担率が重くなります。 READYFORの220円は、3万円の支援なら0.7%ですが、3,000円の支援では7.3%です。

この負担は起案者の手取りには影響しませんが、支援のしやすさには影響します。1,000円や3,000円の少額リターンを数多く並べる設計なら、定額型とは相性がよくありません。Makuakeの計算方法はMakuakeの手数料の記事で図にしています。

調達額と手数料の実額

率で語ると2割ですが、実際に払う額は調達額で決まります。募集を終えたプロジェクト65,168件を集計すると、金額は一部に大きく偏っていました。

CAMPFIRE14,334
33%37%30%
上位1%上位2〜10%残り90%
Makuake50,834
28%35%37%
上位1%上位2〜10%残り90%
帯の幅は調達総額に占める割合。件数ではなく金額の話で、 CAMPFIREでは上位1%のプロジェクトだけで総額の3分の1を集めている。平均額が上に振れるのはこのため。

CAMPFIREでは上位1%のプロジェクトが調達総額の33.4%を、上位10%が70.0%を占めています。手数料としてプラットフォームに入る金額も、同じ形で偏っています。

調達額手数料(税込)
中央値17.9万円約3.4万円
上位10%(1,433件・平均)約707万円約132万円
上位1%(143件・平均)約3,373万円約631万円

CAMPFIREの17%(税込18.7%)で計算しています。上位1%の平均調達額は中央値の188倍で、手数料は3.4万円と約631万円に開きます。 上位10%・上位1%の額は、集計した平均額と集中率から割り出した平均値です。Makuakeは規模が大きく、中央値は78.0万円、手数料は税込22%で約17.2万円になります。

自分がどの規模で集めるつもりかによって、手数料の重みはまったく違います。数万円の話なのか、数百万円の話なのかで、検討に割くべき時間も変わります。集計の方法と分布はクラウドファンディングの調達額の記事に詳しく書いています。

手数料以外に出ていく費用

手取りを減らすのは手数料だけではなく、金額としてはこちらのほうが大きくなりがちです。

  • リターンの原価:製造費・仕入れ・材料費
  • 送料と梱包費:配送先が全国に散るため、まとめ買いより単価が上がりやすい
  • 販促費:写真撮影、ページ制作、広告出稿
  • キャンセル料:READYFORの専任担当がつくプランでは公開前3万円+税、公開中5万円+税。CAMPFIREも発生すると公式ヘルプに記載があります(金額は非公表)

手数料が17%でも、リターン原価が40%かかれば手元に残るのは4割ほどです。手数料を数ポイント下げるより、原価と送料を先に積んで目標金額に織り込むほうが、手取りへの効き方は大きくなります。

早期入金による実質負担の上昇

入金は募集終了月の翌月末や翌々月10日が一般的で、待てない場合の手段は有料です。

サービス早期入金の費用
READYFOR3万円+税と達成金額×3%+税の高いほう(上限16.5万円)
CAMPFIRE支援総額の5%
MOTION GALLERY手数料率が10%から15%に上がる
Tentオプション自体が不要

これを使うと、実質の負担率は公表値より上がります。 READYFORで50万円を集めて早期入金を申し込むと、手数料15.4%と合わせて11万円、22%相当になります。MOTION GALLERYの10%も、早く受け取るなら15%です。

公表されている手数料率は「待てる場合」の数字です。入金までの期間と条件はREADYFORの手数料の記事に整理しています。

Tentにはこのオプションがありません。支援金はTentを経由せず、Stripeを通じて起案者へ直接入るため、募集の終了を待たずに支援が入るたびに届きます。早めるための費用もかかりません。

手数料が高くても見合う場合

手数料を払う側から見て、率が高くても合理的になる条件があります。

  • 資金が先に入る:リターンを渡す前に代金が集まるため、運転資金を借りずに製造に入れます
  • 掲載そのものが露出になる:数十日にわたって商品ページが人目に触れます
  • 集客を外注できる:自分では届けられない相手に届きます

3つめが最も大きく、そして自分で支援者を集められるかどうかで、同じ17%の意味が変わります。すでにSNSやメールリストで届く相手がいるなら、集客支援に払う分は使われないまま出ていきます。届ける先がまだ無いなら、利用手数料は集客の外注費として説明がつきます。

調達額を入れて各社の手数料を試算できるシミュレーターは手数料の比較ページに置いています。

手数料を下げる方法

ここまでを踏まえると、実際に効くのは次の5つです。

  1. 利用手数料の低いサービスを選ぶ。決済手数料は動かないので、比べるのは利用手数料の側です。ただし低い社ほど集客支援は薄くなります
  2. プランを確認する。READYFORは14%で済むのがベーシックプランのみ、GREEN FUNDINGは初期費用を払えば率が下がります。同じサービスでも入口で変わります
  3. 早期入金を使わない。使えば実質の負担率は数ポイント上がります。入金時期を前提に資金計画を立てるほうが安く済みます
  4. 目標金額に織り込む。手数料そのものは減りませんが、手取りは守れます。手元に100万円残したいなら、税込18.7%のサービスでは目標を約123万円に置く必要があります
  5. 率で決まらないサービスを選ぶ。Tentは調達額にかかわらず20万円(税別)で、1,000万円なら決済手数料と合わせて58万円です。約149万円を超えるかどうかが分かれ目になります

よくある質問

クラウドファンディングの手数料はなぜ高いのですか。 手数料の大半を占める利用手数料が、集客の代行料にあたるためです。メディアでの紹介や専任担当の伴走が含まれる社ほど高くなります。決済手数料の部分は3.6%から5%で、どの社もほとんど変わりません。

手数料無料のクラウドファンディングはありますか。 起案者の掲載手数料が0円のサービスはあります。ただしFor Goodのように、支援者がシステム利用料と決済手数料を負担する仕組みになっています。手数料が消えるのではなく、支払う人が変わります。

手数料を安くする方法はありますか。 利用手数料の低いサービスを選ぶ、プランや初期費用の条件を確認する、早期入金を使わない、の3つが直接効きます。手数料が定額のTentのように、率で決まらないサービスを選ぶ方法もあります。

この記事の数値の出典は。 手数料率・内訳・入金時期・支援者の負担は各社の公式サイトおよびヘルプの記載(2026年7月から8月時点)、調達額は各社の公開データを集計した実測値(2026年8月)によります。手数料は改定されることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

出典

CAMPFIREヘルプセンター2026年8月時点で確認)

当サイト調べ

  • 調達額の分布:CAMPFIREで公開されている募集終了済みプロジェクトのうち、金額が公開されている14,334を集計(2026年8月取得)。

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

Makuake 公式2026年8月時点で確認)

当サイト調べ

  • 調達額の分布:Makuakeで公開されている募集終了済みプロジェクトのうち、金額が公開されている50,834を集計(2026年8月取得)。

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

READYFORヘルプ2026年8月時点で確認)

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

GREEN FUNDING 公式2026年8月時点で確認)

手数料は改定されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

For Good の掲載手数料0円の仕組みと支援者の負担は、公式ページ掲載手数料0円の仕組みの記載(2026年8月時点)によります。

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